2008/09/02

風土

近頃の雨の降り方を見ると、急速に気候が変化しつつあるのをいやが応にも感じる。日本は温帯気候に属する、と地理では習ったけど、これからは亜熱帯に書き直されるんですかね。

そもそも、自分は都会に住み、屋根の下で空調を効かせて生活しているわけだから、そういうものとは疎遠になっているはず。それでもおかしいと気付かされるのは、もう取り返しの付かないところまで来てしまったということなのだろうか。

風土、とはよくいったものだ。「住民の慣習や文化に影響を及ぼす、その土地の気候・地形・地質など」と辞書にはある。風と土。その感触を忘れて久しい。そういった、微細かつ巨大なものに、当たり前に私たちの精神は影響を受け、暮らしは規定されてきた。生きる感覚そのものといってもいいかもしれない。それらを封じ込め、隔離することで「快適」という名の都合の良い自由を手に入れた。が、その反動は別の形で人類を侵蝕しつつある。

エコの皮を被って、連日連夜メディアが名実を叫んでいる。確かにそれは大事だよ。でも、まず、自分で感じることからしか始まらないのでは?

遍路は辺土が変化したものだという。都から遠く離れて旅人が感じたものは何だったか。初めて訪れる土地で最初に感じたのは、誰かのつけた地名ではなく、風の匂いであり、土の感触だったはずだ。