2008/08/12

サラウンド

日陰を求めて細い路地を歩いていると

"カァーン"
金属バットの乾いた音が
四方から同時に聞こえてきた。

今、電波を通じて、日本中が白球の行方を追っている。
そして、あの物悲しい音を聴くと決まって
幼少の頃見た、夕焼け空を思い出す。

夕方になると
その球場の煌々と輝く明かりが見え、
大歓声が風に乗って流れてくる。
そういう空気に包まれて
僕は育ったのだ。